耳鼻咽喉科とは?

耳鼻咽喉科というと、皆様はどんな印象をお持ちでしょうか?
“子供の風邪をみてもらうところ”
であったり、
“耳の聞こえをみてもらう病院”
といったところでしょうか?

耳鼻咽喉科01

実は耳鼻咽喉科とは、脳と眼を除いた首から上の疾患すべてを専門としています。いくつか代表的な内容をご説明します。

五感のうち聴覚、味覚、嗅覚という3つの感覚の病気を担当することも特徴の一つといえます。
五感ではないですが、音声も耳鼻咽喉科が専門とする分野です。
喉頭癌や咽頭癌など癌も診ることができます。耳鼻咽喉科の中でも頭頚部外科という名称で治療を行っております。
風邪や副鼻腔炎といった感染症にも強いのが特徴です。
(詳細は、よくあるご質問の風邪をひいた!何科にかかる?をご参照ください)
その他にもめまいやいびきなど様々な病気のスペシャリストです。
このような多岐にわたるジャンルのスペシャリストとして治療を行うことができます。

耳鼻咽喉科02

耳鼻咽喉科の強みとは?

内科や小児科に比べて耳鼻咽喉科の強みは、障害が起きている部分を直接目で見て処置をすることができることです。子供は特に自己治癒能力を最大限まで発揮してあげることが重要です。(詳しくは小児耳鼻科の項をご参照ください)。

耳鼻咽喉科03

耳鼻咽喉科専門医とは?

医師国家試験に合格すると、2年間の初期臨床研修医(レジデント)を経て、自分たちの専門の科を選択します。耳鼻咽喉科では、そこから4年間大学病院などの決められた施設で研修を積むと専門医の試験資格を得ることができます。そして試験に合格すると晴れて耳鼻咽喉科専門医となるわけです。
耳鼻咽喉科は専門医の試験が難しく、合格率は70%程度とされています。つまり4人に1人程度は落ちてしまうのです。
耳鼻咽喉科専門医を標榜できるのはそんな難関な試験を突破した耳鼻咽喉科医である証明です。また専門医を維持するには最新の知見を習得する必要があります。
専門医でなくても耳鼻咽喉科を標榜することはできます(詳細は、よくあるご質問の町の先生は何が専門なの?をご参照ください)。耳鼻咽喉科の病気を疑われたときは耳鼻咽喉科専門医の在籍する市川ピースクリニックにご相談ください。

耳鼻咽喉科医の数は?

臨床研修医制度が始まり、全国の耳鼻咽喉科の入局者は10年前と比較して半数になっているという話もあります。難聴や嚥下障害などご年配の患者様とも関わりの深い科である耳鼻咽喉科は、これからの高齢化社会になくてはならない科である思います。

参考:実はアメリカでは1.2位を争う人気の科?!アメリカでは、耳鼻咽喉科の人気が極めて高いことが知られています。アメリカは、日本と違い自分がなりたい科に誰でも進めるわけではないのです。成績順に決められた人数が割り振られるのです。その中で人気が高いのが、整形外科や皮膚科、形成外科、そして耳鼻咽喉科です。
アメリカでは専門性の高い科に人気が集中しやすく、家庭医などは人気が低い傾向にあります。