加齢性難聴とは?
加齢以外に考えられない難聴のことを「加齢性難聴」と言います。昔は「老人性難聴」とも言われていました。 難聴に関しての詳細は難聴の項をご参照ください。
加齢性難聴のしくみとは?
聴力は20代をピークに低下していくと言われています。加齢と共に内耳にある有毛細胞と呼ばれる細胞の機能が低下するために生じます。
加齢性難聴の特徴とは?
加齢性難聴は以下の特徴が認められます。
- ① 高い音から聞こえが低下し、進行性に低下する
- ② 両耳の聞こえの悪化が同程度に進行する
- ③ 音の聞こえだけではなく、話している言葉がわからない
- ④ 男性のほうが低下しやすい傾向にある
老人性難聴は高音部から聞き取りにくくなるため「ふ」「す」「さ」などの音から聞き取りにくくなると考えられています。
加齢性難聴の治療方法とは?
加齢性難聴を治す治療はありません。基本的には補聴器を使う必要があります。
しかし補聴器開始をためらう方が沢山いらっしゃいます。主な理由としては、
- 補聴器を使うとますます難聴が進行する
- 補聴器を使うほど困っていない
- 補聴器はうるさくて使えないと聞いたことがある
- 見た目が恥ずかしい
など様々です。
まず、補聴器を使用しても難聴が進行することはありません。むしろ集音器などを安易に購入し使用すると難聴が進行することがあります。
補聴器は聞こえが悪いと感じたら早くはじめることで、聞こえの効果も得られやすいです。
補聴器をつけはじめた時は、眼鏡のようにつけた瞬間から快適に使えるわけではありません。脳は静かな世界に慣れてしまっていたので、数ヶ月から半年は脳のリハビリが必要です。その期間を乗り越えれば、眼鏡のようになくてはならない医療機器となります。
補聴器も様々な種類があり、その人のニーズにあった補聴器を選んでもらうことで見た目はほぼ気にならないと言えます。
加齢性難聴だと思ったら、お早めに市川ピースクリニックへご相談ください
当院では、毎週補聴器の専門業者に来てもらってフィッティングをしてもらっています。詳しくは補聴器の項を参照ください。