小児アレルギーに影響が考えられるものは?

① 家庭での喫煙

妊娠中に喫煙をすると、早産や低出生体重児が産まれてくる可能性が高いことが知られています。また早産児や低出生体重児は肺の機能が未熟なまま産まれてくる可能性が高く、肺の正常な発達が阻害されることも考えられる。結果として小児喘息を発症する可能性が高くなることが考えられます(詳しくは小児喘息の項をご参照ください)。
また乳児期の受動喫煙は、喘息のみならず鼻炎や食物アレルギーの原因になり得ることが報告されており、喫煙には十分気をつける必要があります。

② 大気汚染

喫煙同様、PM2.5や排気ガスは喘息を増悪させたり、小児喘息を引き起こす可能性が高くなります。

アレルギーマーチとは?

アレルギーマーチという単語を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。しかし小児アレルギーにおいては非常に重要な考え方になります。
アレルギーマーチとは、乳児期にアトピー性皮膚炎から始まり、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など年齢と共にアレルギー疾患を変えながら現れる現象です。
上記からもきっかけとなるアトピー性皮膚炎を発症しないようにとダニアレルゲンを減らすという試みがなされました。しかし結果は無効であったり、むしろダニアレルゲンを減らすことで発症しやすくなるとの報告もあります。現在一番有用とされているのは、保湿です。新生児から保湿剤を使うことが現状考えられる一番の対策と言えるかもしれません。

小児アレルギー

小児のアレルギー性鼻炎の特徴とは?

小児アレルギー性鼻炎は喘息同様に罹患率は増加傾向です。また男児に多いとされています。また、自然に治ることが難しく、滲出性中耳炎や鼻副鼻腔炎、扁桃肥大を合併することも多いとされています。

まとめ

このように小児のアレルギーは様々な疾患とリンクしており、予防を含め早期発見早期治療が重要です。小児の場合には、風邪や喘息、アレルギー性鼻炎などの鑑別が困難なことも多々あります。子供の体調不良を感じた際には些細なことでもかまいません。お気軽に市川ピースクリニックにご相談ください。