健診での聴力検査
検診で聴力を測ることがあります。いくつかの場合があります。
- 出生時健診
- 幼児健診
- 学校健診
- 職場健診
それぞれについて見ていきましょう。
出生時健診
生まれたときに先天性の難聴がないか調べるための検査です。話したりすることはできないので、耳から音を入れて脳波を確認します。
幼児健診
1歳6ヶ月と3歳の健康診断で確認します。
◇1歳6ヶ月
このころは言葉も出るようになり、聞こえは言葉の発達のためにも極めて重要な時期になります。難聴がある場合には早期に発見をして、言語発達の遅れが生じないようにすることが必要です。日本耳鼻咽喉科学会が発表している以下のサイトをご参照ください。http://www.jibika.or.jp/members/iinkaikara/pdf/hearing_loss-you.pdf
3歳
このころは、言葉の発達に加えてまわりの人との関わり方など社会性も獲得する重要な時期です。就学前に行われる最後の健診のタイミングであり聞こえについて気になることがある場合にはためらわずに相談しましょう。<br>日本耳鼻咽喉科学会が発表している以下のサイトをご参照ください。http://www.jibika.or.jp/members/iinkaikara/pdf/hearing_loss-ai.pdf
学校健診
学校検診では、高校生まで全学年で全員に実施することを目標としています。<br>学校や会社で行う健診の聴力検査は、1000Hzと4000Hzの聴力を測ります。あくまでも簡易検査です。通常の耳鼻咽喉科での聴力検査は、125Hz~8000Hzまでの聴力を測定します。また測定する場所も防音環境でより詳しい検査を行います。(詳しくは、聴力検査の読み方をご参照ください)。
耳の聞こえに異常を感じた場合には、耳鼻咽喉科での精査が必要です。
職場健診
会社で行う健診です。主に騒音環境下で働く方は必ず実施する項目です。詳しくは、騒音性難聴の項をご参照ください。