頭頸部外科と口腔外科の違いとは?

口の中の治療というとみなさんは何科を思い浮かべるでしょうか?多くの人は、歯なら歯医者さんでその他は耳鼻咽喉科と考えるのではないでしょうか。

耳鼻咽喉科は、首から上の脳を除く臓器全てを担当しますが、その中でも腫瘍を専門に扱う領域を頭頸部外科といいます。詳しくは頭頸部癌外来の項をご参照ください。
そのため口の中に生じる癌などを専門に診ることができます。口腔外科と違うの?と思われる方もいらっしゃると思います。では口腔外科とはどんな科なのでしょうか?

口腔外科は、正確には歯科口腔外科という歯科医師の標榜できる診療科です。
つまり日本の現状では同じ病気を耳鼻咽喉科医師と歯科医師が違う科で診ていることになります。どちらにも得意な内容があります。頭頸部外科は鼻・のどなど周辺臓器の理解に長けており、総合的な治療や判断が可能である点、合併症などの全身管理が必要な症例に長けている点などが挙げられます。

逆に歯科口腔外科は、術後の噛み合わせや、咀嚼などに長けている点です。

このようにお互いに長所があるため、それぞれが単独で治療をするのではなく、合同して治療をおこなっていくことが患者様にとって一番よいことだと考えています。とはいえ、口の中でおかしいなと思うことがあればまずはお気軽に市川ピースクリニックにご相談ください。