メニエール病について

メニエール病とは、聞いたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし実際にはそれほど多い病気でなく、10万人あたり多くて50人程度と考えられています。
メニエール病と言われたことがある患者様も実際にはメニエール病疑いであることも多いです。

メニエール病の症状および診断について

メニエール病には、診療ガイドラインが刊行されています。その中でメニエール病は大きく3つに分類されています。

1)メニエール病確実例について

メニエール病とは、難聴などの耳の症状を伴いめまい発作を繰り返す病気です。
ポイントは、めまいに耳の症状を伴うこと。
それと反復するという点です。
メニエール病の初回発作では、診断がつくことはありません。なぜなら初回は反復するかどうか分からないからです。ちなみに突発性難聴もめまいと難聴を伴うことがあり、この二つの鑑別は困難なことがあります。

メニエール病01

2)メニエール病非典型例(蝸牛型)について

上述のようにメニエール病といえば、めまいを繰り返すのが典型的ですが、めまいを伴わずに主に難聴が悪くなったりよくなったりする症例もあります。ただし、このタイプはゆくゆくはめまいを伴うようになることが多々あります。

3)メニエール病(前庭型)について

こちらは蝸牛型とは対称的にめまい発作は反復しますが、難聴などは伴わないもしくは難聴は一定でよくなったり悪くなったりしないタイプです。

メニエール病の検査方法とは?

メニエール病は、内リンパ水腫といって、蝸牛(聞こえを司るセンサー)や半規管(めまいを司るセンサー)が水ぶくれを起こしてしまうことで生じる病気です。確定診断をするためには水ぶくれが起きていることを証明する必要があります。最近では、MRIや特殊な機械(VEMP)などを用いて水ぶくれを判定することが多くなっています。

メニエール病02

メニエール病の治療方法とは?

メニエール病の治療は発作が起きていると、発作が起きていないときに分けられます。

*発作が起きているとき*

めまいが早く治るようにすることと難聴が悪くならないようにすることが重要です。
水ぶくれがひどくなっているため、水ぶくれを取るためのみず薬や難聴のときに使う一般的な内服薬を使用します。

*発作が起きていないとき*

発作が起きないようにすることが重要です。
メニエール病はストレスや日常の生活習慣と密接に関係してることを認識することです。簡単にできることでは、まずは有酸素運動が有効です。また水ぶくれなのに水を飲むといいのです。水を飲むと抗利尿ホルモンが抑制され、めまいの発作を予防したり、聴力を改善させるという報告があります。

*その他*

めまい発作が全くコントロールできない場合などは、手術や特殊な薬剤を注入する治療などがあります。

メニエール病だと思ったら、お早めに市川ピースクリニックへご相談ください

メニエール病は、現状では完治させることが難しい病気です。もしメニエール病になってしまった場合は、上手に病気と付き合っていく必要があります。そのためにも日々の生活を健康でストレスが溜まらないように意識するようにしましょう。
また、上述のようにメニエール病と診断されていても実際にはメニエール病ではないこともありますので、気になることがありましたらお気軽に当院までご相談ください。