☆乳児の便秘
特に母乳や人工乳ばかりだった時期から、離乳食が始まり、半固形状の食べ物が始まると、便秘気味になることがあります。
ただ、「便秘」という症状の基準は意外にむつかしく、毎日2,3回排便があったものが、1日に1回に減れば便秘なのかな、と心配する親御さんもいます。
でも、3,4日排便が無いのを反復する場合は、下記のマッサージや綿棒刺激を毎日やってみましょう。
  

①まずは、お腹のマッサージ
「の」の字を書くようにおへそを中心にゆっくりと、指先で優しく押さえながらマッサージ

               
(「の」の字方向の意味:うんちは腸の中を時計の針の回転方向で進んでいます)

②肛門周囲のマッサージ
肛門の周りを指でまんべんなく押して排便の刺激をしましょう

③それでも出なければ、綿棒で刺激

          
☆幼児期の便秘
幼児期になれば、自我が芽生え、便秘の原因もいろいろです。①偏食、②水分不足、③園や兄弟へのストレス、④運動不足などです。
浣腸や下剤は後で述べますが、まず、上記が思い当れば少しずつ改善していきましょう。
トイレットトレーニングも必要ですが、必要以上に押し付けたり、失敗したときに叱ってしまうと排便にストレスを覚えます。また、排便が無い状態が続くと、便から水分が吸収され、ますます固くなり、痛みも増え、かえって我慢してしまう、という悪循環になります。
野菜や穀物が苦手な場合はハンバーグに入れたり、スープにするなど、工夫してみましょう。
家での工夫でも排便が数日以上ない場合は、浣腸したり、下剤を処方したりします。
下に色々と下剤を示します。薬がなくても1,2日に1回は「良い便」が出るのが目標です。






月島ピースクリニック 松田