「小児の予防接種の接種期間」
☆生後2か月になったらワクチン開始
・生後2か月から各種ワクチン接種が始まります。
・今回は、まず、各ワクチンの各年齢での接種スケジュールをまとめます。
・下の表のような接種スケジュールを日本小児科学会が推奨しています。
・濃いピンクが推奨されるスケジュールで、これに乗っ取って打っていけば大丈夫です。
・薄いピンクは“接種可能な期間”で濃いピンクの期間から外れても定期接種(=公費)で接種可能です。
・濃いピンク、薄いピンクの期間を外してしまうと、任意接種(=自費)になるので、普段から接種スケジュールを確認、接種ごとに次回の接種プランを医療機関で確認しましょう。
・1歳までは多数の接種があります。保健所から送られてくる問診票をよく確認しましょう。
・接種したワクチンは接種した病院、クリニックで母子手帳に記載されます。接種日、接種したワクチン、回数など必ずチェックしましょう。
・同時接種について
厚労省は異なる種類のワクチン接種の同時接種を推奨しています。例えば、1歳では肺炎球菌、五種混合、MR、水痘、それに任意でのおたふくかぜ(中央区では一部助成あり)を受ければ、注射が5本になります。健康被害はないのですが、5本の注射を一度に接種するのが、心配、かわいそうだ、という考え持つ家族もいます。そういう場合は、日を変えて分割しての接種も可能です。
☆1歳までの接種
下の表の通りに接種を行っていくと、スムーズです。
〇生後2か月と3か月:B型肝炎、ロタウイルス(内服)、肺炎球菌、5種混合(ヒブ、破傷風、百日咳、ジフテリア、ポリオ)の1、2回目
注:ロタウイルスワクチンには1価の「ロタリクックス」と5価の「ロタテック」があり、1価は2回、5価は3回「内服」します。
1価であれば2回とも1価、5価であれば3回とも5価を使用します。
〇生後4か月:ロタウイルス3回目(注:1,2回目がロタテックの場合)、肺炎球菌3回目、5種混合3回目
〇生後5か月:BCG
〇生後7-8か月:B型肝炎3回目(1-2回目は27日、4週以上、1-3回目は139日、40週以上あける。1歳過ぎると、任意での自己負担になる)
☆1歳過ぎの接種
〇肺炎球菌4回目
〇5種混合4回目
〇MR(麻疹・風疹)1回目
〇水痘(みずぼうそう)1回目と2回目
1,2回目の間隔は3か月以上あいていれば接種可能ですが、標準的には6か月から12か月あけます。
〇おたふくかぜ1回目
☆3歳での接種
〇日本脳炎1,2回目(1期の2回)
3歳になったら、日本脳炎ワクチンを1週間から4週間あけて2回施主します。
☆4歳での接種
〇日本脳炎3回目(1期追加)
2回目接種の約1年後に接種します。
☆5歳での接種(小学校に入学する1年前から)
〇MR(麻疹・風疹)2回目
〇おたふくかぜ2回目
☆9歳での接種
〇日本脳炎4回目(2期)
9歳から12歳が推奨期間です。
☆11歳での接種
〇2種混合(ジフテリア・破傷風)
・ワクチンは①感染しない事、②感染しても軽症で済ませる、という目的があります。
月島ピースクリニック 松田